profile

亜璃西社 代表 和田由美わだゆみ

1949年、小樽生まれ。
札幌南高校、藤女子短大英文科卒。出版の「亜璃西社」代表、エッセイスト。著書に『さっぽろ喫茶店グラフィティー』『さっぽろ狸小路グラフィティー』ほか。


狸小路のぶらぶら歩き

明治2年(1868)、開拓使が設置された当時の札幌は、マチづくりは盛んでも、工事が済むと内地へ帰る労務者が多く定住しなかった。困り果てた岩村判官は、「男たちをつなぎとめるには女の黒髪しかない」と2年後、すすきの遊郭の建設に踏み切ったそうな。
そこから派生した歓楽街すすきのには、銀座通りや新京極通りなど本州の名をマネたものが多い。が、南2条と3条(西1~10丁目)の仲通りを指す狸小路は、官ではなく民の間で自然発生的に誕生したもの。明治6年、当時の侠客が西2丁目に芝居小屋を建てたのを機に、一杯酒を飲ませる店が登場。そこへ白首(狸の異名)と呼ばれる白粉を塗って春を売る女性が現れ、酔客をだますので狸小路と呼ばれるようになったのだ。
独創的で実にユーモラス。やがて全道の津々浦まで知られる商店街に成長する。その後、「この名前では恥ずかしい」とスズラン灯を飾ったのを機に、鈴蘭小路や鈴蘭街と名乗ってみたこともあったが定着しなかった。 
今の狸小路にもう白首は現れないが、個性的な飲食店が多く、歩きながらショッピングを楽しめるのがイイ。札幌のマチを肌で感じるなら、ぶらぶら歩きをおすすめしたい。

#だから札幌が好きなんです
[SNSへ投稿しよう]札幌市制100周年。札幌の「推し」をみんなで語ろう! #だから札幌が好きなんです [SNSへ投稿しよう]札幌市制100周年。札幌の「推し」をみんなで語ろう! #だから札幌が好きなんです
一覧へ戻る
PAEG TOP